スプーンホルダー改良しました

こんにちわ。
三清ゴム工業株式会社です。

兵庫県神戸市長田区長楽町に工場はあります。

周りは長田だけあってケミカルシューズ関係の工場や内職屋さんがいっぱいあります、ごちゃごちゃした感じで所謂工場地帯です、とは言っても工場ばかりではなくもちろん住宅や学校、病院なんかもちゃんとあります。

簡単にいうと町工場がたくさんある地域です。大阪でいうと東大阪がイメージに近いかな。

最寄駅はJR鷹取駅、駅からは南に7~8分といったところでしょうか。
意外と駅チカで便利。

車の場合は西からでも東からでも阪神高速3号神戸線の湊川で降りて5~6分くらい、しかも国道2号線から近いので車での便利も良いんです。

ちょっと話がそれましたが、、スプーンホルダーのお話しです。

スプーンホルダー
スプーンホルダー

【スプーンホルダー】について…

今回は数年前から開発している進捗状況と製品化、そして採用事例などを交えて報告していきたいと思います。
少々長くなる予感もしなくもないので最後まで気長にお付き合いください。

もともとはシリコンスポンジを使った面白い製品ができないかというところからスタートしています。
ちょうどその頃、高齢化や介護の話題が出てきたんですね、そこからヒントを得て人に役に立つものを、そしてシリコンスポンジという素材を知ってもらおうと悩み考え生み出されたのがスプーンホルダーなんです。

ちなみに構想→図面→金型→製品ここまで1年はかかっていますね。

スプーンホルダー図面
スプーンホルダー図面

さらに製品化までは数年かかってます。

スプーンホルダーとは?

そもそも【スプーンホルダー】とは何なのか??
既に画像を貼ったのでバレバレではありますが、いちおうまじめな説明をします。

弊社開発のスプーンホルダーは使用する方々の希望に応じた自由な握り方が可能であり、しかも弱い握力であってもスプーンやフォークなどの器具を脱落させることなく安全に使用することができるアダプタ(カバー)のこと。
ポイントは柄が細い器具(だいたいのカトラリーは細いですよね)は弱い握力では握りにくく脱落する可能性が大きい。
そして器具自体は金属製のものが多く、握りやすいようにと握り部分を大きくすると重量がさらに重たくなり、さらに腕力や握力が必要になることから、軽量で柔軟性に富んだ材料でアダプタを作る必要性がありました。

スプーンホルダー図面2
スプーンホルダー図面2

 

材質について

原料はご存じシリコンです。
このシリコンに発泡剤や架橋剤などの添加剤を混錬して金型成型を行います。
そうして出来上がるのがスプーンホルダーの材料でもあるシリコンスポンジです。
弊社製造のシリコンスポンジは独立気泡タイプのスポンジです、スプーンホルダーも例外ではなく独立気泡です。メリットは吸水性がないので水洗いしても、お湯で洗ってもアルコールで消毒しても、熱湯かけられても、レンジで温められてもオートクレーブされても大丈夫です。

あとは食品衛生法対応しているので、万が一口の中に入っても大丈夫、これは安心という何物にも代えがたいものを提供してくれるシリコンならでは特徴でもあります。

材料練りから自社工場でワンストップで行っているため、着色や硬度など幅広く対応できるのがポイントです、ちなみに写真の淡いパステル調の調色はかなり難しいものです。
なぜかというといくら原料ベースできれいに調色しても成型後は色が変わります(熱をかけて発泡成形するので)
当初はかなり苦戦しておりましたが今では色見本通りにピタッと合わせてくれます、この感覚は経験でしかわからないので伝えるのも難しいと思いますが継承してほしい技術のひとつでもあります。

スプーンホルダー図面3
スプーンホルダー図面3

成型方法他

材質で述べたシリコンを材料として使用します。
シリコンスポンジを成型する方法は今のところ金型成型と押出成型しかありません、今のところといったのは今後新しい成型方法が出てくるかもしれないから。
新しい方法が出てきたら面白くなりそうです。
今回のお題であるスプーンホルダーは金型成型を用いて成型します。
金型の材質は鉄であったり、アルミやステンレス、チタンなどもあるそうです、ステンレスやチタンなんていったいいくらかかるんでしょうか…
一般的には鉄の金型が多く使われます、その背景には価格が安く、取り扱いも容易であることが大きな要因であります。
スプーンホルダーも例外ではありません。スプーンなどを取り付けるために取り付け穴がありますが、構造上かなりの強度がないと位置が決まりかねません。こういった部分は金型設計の技術ですね。
成型には温度や架橋時間なども大きな要素を含みますがここでは省略させていただきます。

スプーンホルダー図面4
スプーンホルダー図面4

 

採用例他

製品化まではかなりの時間を要しましたが、つい最近改良する形で採用されました。
画像は許可が下りていませんので(おそらく会社名が入っているからだと考えられます)掲載することはできませんが、コンセプトはそのままに現代風にアップデートされています。
少し柔らかくもなりましたし、色も以前よりはパリッとした色になりました。
写真でお見せできないのが残念です。

スプーンホルダー
スプーンホルダー

弊社までお越しいただければもちろん実物をご覧いただけます。

 

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