三清ゴム工業の奮闘ブログ

スポンジ成型品の価格について…

ゴムスポンジの見積書

ゴムスポンジの見積書

今回のテーマは価格!!

気になりますよね、場合によっては検討段階にもならないなんてことも??

製品の多くは見積もり段階を経て生産に入るのですが、必ずといっていいほどお金の話が出てきます。当然といえば当然ですが…法人対法人のお話しですからね。

たまに金額どうこうではなくて納期優先だったりするものもあるのでその辺はさらに慎重に対応しないとって感じでしょうか、急いでいるので間違ってしまうと、、考えただけでも恐ろしい、、、

最近の傾向として見積もりを出してから受注に至るまでのスピードと、出来る出来ないの判断が早いです、以前(数年前)に比べて格段に早くなってきていることは確かです。全体的にスピードアップが図られていますねー。ついていけてるかしら…

そして弊社で製造しているゴムスポンジ成型品の価格について。

やはり、気になるのが価格なんじゃないかと思います。
そりゃそうですよね~。
展示会などでもすぐにいくらでできますか??なんて聞かれますので…だいたい興味本位でさらっと聞いてくる方々にはすごく大雑把に答えることもしばしば。はいはい30万円ですよ~なんて答えたりします。

これには深い理由があります。

まず在庫品(カタログ)があって売っているわけではないのですぐに価格なんてわからないです、金型代に材料代、成型難易度、それにプレスのチャージ等々、複雑に絡み合っているんです。
それに対して即答を求めてきた方にはそれなりの対応といった感じです、仕方ないですよね。あるものを売っているわけではないんですから。わかって欲しいですし分かり合えないと感じたら大雑把ということです。

なぜなら受注生産ですし、同じものは作らないからです。
当然です、オンリーワンを毎回作ってるわけですから。

そんな中、お客様と話をさせていただいても、やはり「高いイメージ」があるようですね。

ゴムの成型品やスポンジの打ち抜き加工品などと比べてしまうとやはりコスト面で高くなる場合が多いです、ほぼ高くなると思っていただいて間違いないです。

なかには金型代を考えていなかったなんて話もあるのでこればっかりはちょっと…ものづくり以前といった感じでしょうか。

少しお高めなのは、理由がありまして・・(決して言い訳じゃないですよ(^_^;))

まず材料を発泡させますので、架橋時間が長くかかるんです。

ゴムの成型と比べると約3~5倍くらいでしょうか。
単純に考えてゴム成型だと1時間で3~5回転するところが1~2回転になるわけです、それほど時間がかかるんです。そのぶん金型の面数を増やしたり取り数を増やしたりして対応するわけですが、これにも限度があります。

あと材料の単価も違います。
発泡品なので特殊グレードを使うことが多く、その分が加算されます、そして発泡剤などもろもろの薬品(こちらも一般に売られているものではないことのが多いので少々お高めです)と材料関係でも特注が多くなります。

材料って不思議ですよね。
単価は上がっても下がることはまずないからね。

シリコンゴム混錬ミキシングロールにて

また、仕込みの問題で(これは秘密です)自動化できないんです。
この仕込がミソなんですけど、今の悩みどころでもあります・・・

PRESS MACHINES

そんな理由を熟考して出した見積もりだったりするのでご了承くださればと思いつつ、、、
ただ、企業努力でなんとか還元できないかと、現在は会社と現場が一体となって
お客様ニーズに応える商品開発
を行っているので、製品品質、価格面においても、出来る限りニーズに応えさせて頂いております、例えば汎用グレードでお願いしていただくと少し安くなったりします。

ふつうにオーダーいただくときは特殊なグレード、色であったり硬さであったりすることが多いです、例えば紫色(さらに色指定:日塗工やDIC、パントンなど)硬さは10°となると、材料は特殊グレードだし、色合わせが難しいし…試作で何パターンかとなるとゾッとします。

ここ最近は原料の高騰が重くのしかかっております、さらにシリコン材料の入手の困難さなど問題は山積み…

コスト面や品質面でのご要望を是非お申し付けください!!

ゴムスポンジ成型の三清ゴム!
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シリコンスポンジの成型なら三清ゴムへ!

追記。

実際いくらくらいするものなの?
気になりますね。
だいたいですが10*100*100サイズくらいまでだと試作用の金型と製品数個で約20万円です、形状や成型時の難易度にもよりますが…
納期は約1か月です。
試作の場合はシリコンでもその他の合成ゴムでもあんまり単価は変わりません、ただしフッ素だけは別格ですね、単価お化けですから。
なぜそんなに差がないかというと試作の場合は少量であることが多く、材料ロット分の仕上がりとなることが多いからですね。実際の見積書には試作一式(○○万円)試作用の金型と製品○個含むといった感じです。材料も1kgとかから用意出来ればいいのですがさすがに機械的にも無理なので大体3-5kgくらいから用意している状況です。

あとは見積は難しいですね。
技術的な面、価格的な面、仕様・要求面。
このあたりの総合判断になるわけですがあいにく相見積もりになりにくい性質を持っているので下げ合うといった作業はないですし、しません。
技術面ですがある意味ガラパゴス化しているので出会えた人はラッキーと思ってください、それくらいレアな製品が多いですがうちは独自の見積もり計算式で算出してます。
仕様とか要求は詳しければ詳しい方が良いです。
図面は読めることが前提です、何度もキャッチボールすることは非効率ですしお互い望んでいないと思います。このようなことを何度も繰り返すと見積しなくなります、逆の立場になればわかることです、時間の無駄です。
何度も見積もり出して決まらないのはうちの力不足だと思っています、そのへんはもっと力をつけなければと思います。

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