今回はハッチパッキン(ハッチカバーパッキン)について語ります。
そもそもハッチパッキンとは何?ってことでしょうか…
ズバリ船舶用のマニアックなパッキンのことなんです、船舶用だけではないのですがたくさん使われているのが船舶用なのでハッチパッキンという名前で呼ばれています、ハッチカバーパッキンとも呼ばれています。
もちろんいろんな用途で応用事例があります。
例えば特殊車両のドアパッキン、堅牢性が求められる部分のパッキンなどへの採用例など。
最後の方に形状および詳細なサイズを掲載しているので、
お問い合わせください。
構造はシンプル。
CRゴムの皮膜部分の中にCRもしくは天然ゴムスポンジが詰まっています、このスポンジ部分もしっかりしたスポンジですね、それほど柔らかくはないです。
外側は大体A50°くらい中身はC40°くらいですかね。
まあまあ硬いです。
つまりかなり丈夫ってことです。
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大体はこんな感じです
皮膜の面数も1面、3面、4面とあります(あとでイメージ図出てきます)
ちなみに写真のものは3面ですね、3Fといわれるやつです。
売れ筋は1Fですかね…実際はサイズにより変わるんだけど1Fを提供している回数が多いような気がします。
国内でこのようなハッチパッキンを生産している業者さんも少なくなってきました、生産はほぼ中国に変わってしまったといっても過言ではないでしょう、これはゴム成型にも言えることですが技術や人も含め流出が顕著ですね、最近の流行りはベトナムでしょうか…ここ2,3年になってよく耳にしますね。
ベトナムで作ってるとか、ベトナムに工場立てたとかいろいろと聞きます、ひと昔前は中国だったのにいつの間にか東南アジアに代わってしまいましたね。
日本国の政策であったり諸外国の政策でもあったりしますが、そこそこ大きい会社が海外に工場を持つっていうのがステータスというか流行りみたいな感じだったのにも関わらずここ最近は規模でいうと数十人規模の会社が海外に工場を持っているなんてことも珍しくなくなってきました。
いろんな考え方があるので何とも言えないですが何でもかんでも海外生産に切り替えることは賛成とは言えないですね、とくにここ2,3年で考え方が変わったと思います。
ちょっと話がそれましたがハッチパッキンの生産はほぼ中国や東南アジアですね、日本で作っても売れなくなったから?そうではないようですね、それなりの需要があれば国内でも生産していくはずなのでいったい…
ヒントは使用する船にあるようです。
ハッチパッキンの多くは船の構造物の隙間などに使用します、隙間に海水が入ってこないようにとかがたつきの防止にパッキンを打ち込んで使用するんですね。
ただこのような構造の船自体が減ってきました、要するに船の作り方が変わったってことですね、変わったことにより使用するパッキンも変わったことにより使用量が減った?ということなんですが、、船って寿命が長いです、定期的にメンテナンスすることにより長期にわたって使用できるメリットがあります、そもそも船自体が高価ですしね。そして船自体も海外に売却されたりしてメンテナンスも海外で…となっていると考えています。
ただ例外もありますのでなくなりはしませんね、船のメンテナンス時間(ドックに入っている時間)は思っているよりも短くあっという間に沖に出て行ってしまいます、なので在庫を持っていないと売り時を逃すんですね、今日注文して明日には入らないとまずいとかよくありますからね、現物見てからじゃないとどんなサイズが使われているかもわからない状態なのでスピード勝負です。
このスピード勝負に勝つには国内工場でさらに在庫を持っていることが重要なんですね、海外から送られてくることを思うと圧倒的なスピードですよね。
船以外では特装車のパッキンなどにも使われているようです、堅牢でもあるので(皮膜部分が3mmある)開口部の大きな構造物や重量級のドアなどにも流用は出来ます。
リング状にしたり枠型にしたりいろいろ工夫して使われているようです、接着は容易なのでそのあたりも価格も含めて問い合わせていただければと思います。
ハッチパッキンの主なサイズは以下になります。
特注やコーナーものなんてのもあるのでお問い合わせはお気軽に。
縦 × 横 皮膜の数
10 × 35 1F
10 × 40 1F
12 × 35 1F
15 × 30 1F
15 × 35 1F
15 × 40 1F
15 × 45 1F
15 × 50 1F
20 × 30 1F
20 × 35 1F
20 × 40 1F
20 × 45 1F
20 × 50 1F
20 × 60 1F
25 × 35 1F
25 × 40 1F
25 × 45 1F
25 × 50 3F
25 × 60 3F
32 × 32 3F
32 × 35 3F
32 × 40 3F
32 × 45 3F
32 × 50 3F
32 × 57 3F
32 × 61 3F
32 × 65 3F.4F
32 × 71 1F.3F.4F
32 × 85 1F
35 × 71 1F.3F.4F
40 × 40 4F
40 × 50 3F
40 × 61 3F
40 × 65 3F
40 × 71 1F.3F.4F
40 × 75 3F
40 × 81 3F
42 × 42 4F
45 × 45 1F
45 × 50 3F
45 × 61 3F
45 × 71 1F.3F.4F
45 × 75 3F
45 × 81 3F
50 × 81 3F
50 × 92 1F.3F.4F
50 × 94 3F
50 × 120 3F.4F
54 × 92 3F
50 × 100 3F
60 × 100 3F
60 × 120 3F
ハッチパッキンのイメージです。
大体こんな感じです。
用途によって皮膜の面数を選んでいるようです。
安価?なので1面皮膜(1F)がよく出ます。1面被膜以外と比較的大き目な寸法は在庫少な目です。
でも、ないことはないのでお問い合わせください、そのほとんどが受注生産になるので納期長めです、あとサイズによっては廃番になっていることもありますので注意が必要です。
使われているところが限られていますがまだまだ現役!!
ハッチパッキンのお話でした。
似たような用途の皮膜付ゴムスポンジはこちら。
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よく出る寸法に15t*35wがありますがこの寸法はスポンジ製品でもラインナップされております。こっちもまあまあ出ますね。
ちょっと硬めのC50°程度となっています。
定尺60Mになってます(30M×2巻)
こんな感じの見た目です、角部分がC面カットではなくRになってます。
単価もそんなに変わらないのでどちらを選ぶかはあなた次第です。
それぞれメリットデメリットがあるのでお問い合わせいただければと思います。
電話よりメール問い合わせが確実です。