シリコーンゴム製品には二次加硫という工程があります。
この2次加硫、弊社ではおもにシリコーンゴム製品に施します。
 その工程とは…1次加硫(Primary Vulcanization)のシリコーンゴム製品を、熱風循環式恒温器(温度を一定に保つ機能を持つ装置)に入れ、160~220℃の温度で4~6時間の熱処理することを「2次加硫(ポストキュア)」と呼び、処理時間は製品の厚みや耐熱温度により決定します。
この2次加硫(Secondary Vulcanization)の目的ですが…大きく4つあります。
 ①シリコンゴム成分内に残留してしまう低分子量シロキサンを高温で長時間加熱処理することにより、揮発させてゴム成分の中から除去すること。
 ②熱を加えることにより物性の安定させること。
 これにより特性の向上が望めます。
 ③架橋反応をすすめる
 1次加硫後にさらに高温処理することにより、分子構造をより安定化させる効果が期待でsきます。
 ④高温での温度管理
 耐熱性を向上させるために1時加硫時よりも高い温度で処理を行うことにより、
 実使用時への耐性を高める効果が期待できる。
フッ素への二次加硫というか仕上げについては後述。