シリコンの2次加硫とは?

ゴムには二次加硫という工程があります。

この2次加硫、弊社ではシリコンとフッ素へおこなってます。

この2次加硫の目的ですが、シリコンゴム成分内に残留してしまう
低分子量シロキサンを高温で長時間加熱処理することにより、
揮発させゴム成分の中から除去する工程です。

その他には「耐熱○○○℃ですよ」とうたうことが良くありますが、これは2次加硫時にその温度までいったん上げているからいえるんです(弊社では)
ちゃんと○○○℃までかけておかないとこれは○○○℃まで耐えれますなんて言えません。
なので弊社ではお客様との打ち合わせ通りの耐熱性を実現するために指定の温度で2次加硫をしています。

実際にどのようにするかといいますと…
【恒温機器】と言われる機械を使用します。
現場では専ら二次加硫釜もしくは釜、ちょっと詳しい方からは恒温槽などと言われております。

ちなみに1次加硫なんてあまり言いませんがプレス成型のことを1次加硫と便宜上言うこともあります。

そもそも

シロキサンとは?

シロキサンとは、シリコンの原料です。

低分子量シロキサンはオイルや加硫ゴムなどシリコンゴム製品となった後に微かに残ってしまったものです。

この低分子量シロキサンが残ると、電気接点障害を引き起こす可能性が少なからずあります。

原因はいろいろと言われますがシリコンゴムの成分であるシロキサンの中で、揮発性が高い低分子量シロキサンの残留量が多いと、電気接点障害(主にはんだに影響を及ぼす)の原因のひとつになると言われています。

二次加硫釜・恒温機器
二次加硫釜・恒温機器

2次加硫の基準は?

上記のシロキサンを除去させるために2次加硫を行うわけです。

材質により条件が異なるので一概にはいうことはできませんが、
200℃×4時間が材料メーカーが提唱している条件です。

長いものになると24時間異常入れるものもあります。

時間は製品の大きさ等によって調整します。
細かいところでは白色や黒色、その他の色物と分けたりもします、これは家庭での洗濯に似たところがありますね。

サイズでも時間が違う、材質によって温度が違う、違う色物は一緒に入れないなど細かなルールがあるんですが実際のところどうするのって…実務では恒温機器を複数使い分けて対応していることがほとんどです。

メーカーのホームページで保有設備が掲載されていれば一度確認してみてください、恒温器や乾燥炉、熱風乾燥器、二次加硫釜などと記載されています。

そのほとんどが複数所持しているかと思います。

シリコン系の生産が多い工場なんかだと5~10台以上あることもあります、その場合は時間差や温度で使い分けていることが多いですね。

工場の規模にもよりますがある程度容量を確保しておかないと追いつかなくなりますので…せっかくプレス終わったのに2次加硫入れれないから出荷できないとか…


他のゴム材質(フッ素、アクリルなど)でも必要なものありますし、
特に必要ないものもあります、EPDMでも必要な場合もあります。

こればかりは会社ごとの考え方だと思います。

シリコンでもするしないは会社によるところが多いので一概にシリコンだから2次加硫いらないよね!?とはならないのが実情なんです。

最初にシロキサンがまずいから二次加硫しますって言ってます、しかしシロキサンがまずくない環境では二次加硫しなくてもいいって考え方もできますからしないという選択肢もあります。

最近こんなことがありました…

シリコン成型品の見積もりをとったところ、、単価もあってるし納期も想定内だったのでお願いすることにしたんです。

自分のところで成型しろよって言われそうですが工場がいっぱいいっぱいで間に合いそうにない時は赤字覚悟でお願いすることがあります。そのレアなケースのお話しです。

とあるところにシリコンの成型品をお願いすることになったんです、納期通りに製品サンプルも出来上がってきて満足しておりましたが…サイズを測ると若干大きいんです!!公差にギリギリ入るくらいの大きさで測り方によっては公差内に収まりきれない→なんで?
金型も間違ってなかった、材料も指定のものを使ってくれているはず、もしかして重量や仕込み、温度や架橋時間がまずかったのかな~なんて考えておりました。

少し間をおいていろいろ聞いてみました。
メーカーさんに。
そしたら二次加硫してないよと…

盲点でした。

まさかしてないなんて思ってなかったから…
見積を見直してみても二次加硫とは一切書いてませんでした、オプションだったんですね~先に言ってくれないと~。

二次加硫したら無事に公差内でした。
金型屋さんまで疑わなくてよかったー。
ホッとしましたが勉強にもなりました。

ちょっとした小話でした。

 

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