再掲載:シリコンスポンジとは?発泡シリコンゴムとも言われます

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シリコンスポンジとは…

広義ではシリコンを原料として架橋剤や発泡剤などの添加剤を混練し、直圧や押出などの成型方法を用い、加熱による発泡剤の熱分解によりガスを発生させることにより、シリコンを多孔性の構造にしたもの。

狭義では独立気泡と連続気泡の2種類に分かれ、さらに発泡方法にも種類があります、これは後述。

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シリコンスポンジ(発泡シリコンゴム)のメリットとデメリットについて

メリットとデメリット

弊社で生産するスポンジ製品の7割強がシリコンスポンジとなっております、合成ゴムも5種類ほどあるのですが最近のトレンドでしょうか…シリコンスポンジ人気です。

その人気のカラクリは…シリコン自体のイメージアップが大きいのではないかと。
つい最近も情報番組で100円ショップをピックアップしてましたが、注目のアイテムの3割がシリコン製品でした。

ひと昔前に比べれば市民権を得ているシリコンですが、ここではちょっとそのメリットデメリットを考えてみます。 “シリコンスポンジ(発泡シリコンゴム)のメリットとデメリットについて” の続きを読む

充填剤とは?性能向上のため?それともかさましのため?

フィラー

ゴムスポンジを作る際にいろいろな添加物を混錬します。

ゴムスポンジを作る際にいろいろな添加物を混錬します。
その添加物には加硫剤や軟化剤、発泡剤など何種類もの薬品がありますが、そのなかに充填剤というものがあります。

何となくイメージ良くない感じがしますが…気のせいでしょうか…なぜでしょうか、、、、それはどうしても「かさまし」のイメージがつきまとうから…。

充填剤…原料そのまま100%使うともったいないから充填剤入れて誤魔化すみたいな…

そんなイメージ先行型の充填剤をざっと解説。

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シリコンスポンジの硬度についての考察(C硬度またはE硬度)

硬度チャート

スポンジになくてはならない基準【硬度】について…

ちょっとその前に…
数多くのシリコンスポンジを世の中に出してきたのですが、まだまだ浸透していない、もっと広く知ってもらわなければと日々思っております。
最近もまだまだだなと思うことも多々あるので啓蒙活動?は必要ですね?日々感じております、はい。

でもここ数年で【シリコン】の知名度は上がったと感じています、皆さんもそうではないでしょうか? 最近一気に身近になった感があります。
その原因として考えられるのはキッチンツールであったりスマホのカバーなどではないでしょうか。これらの爆発的なヒットにより今まで医療用と勘違いされていたり、一部のマニアな人々が使うものだというイメージが払しょくされたといっても過言ではないと思います。
あとは安価に販売されているものが増えて手に取ることが多くなったってことです、いわゆる100円均一のお店(ダイソーやセリアなど)でも目にしますしね。

そして本題はそのシリコンシリコンスポンジ硬度について。

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シリコンゴムの2次加硫とは?いる?いらない?

二次加硫

シリコーンゴム製品には二次加硫という工程があります。

この2次加硫、弊社ではおもにシリコーンゴム製品に施します。
その工程とは…1次加硫済みのシリコーンゴム製品を、熱風循環式恒温器(温度を一定に保つ機能を持つ装置)に入れ、160~220℃の温度で4~6時間の熱処理することを「2次加硫(ポストキュア)」と呼び、処理時間は製品の厚みや耐熱温度により決定します。

この2次加硫の目的ですが…大きくふたつあります。
①シリコンゴム成分内に残留してしまう低分子量シロキサンを高温で長時間加熱処理することにより、揮発させてゴム成分の中から除去すること。
②熱を加えることにより物性の安定させること。
これは熱履歴とも言ったりします。

フッ素への二次加硫というか仕上げについては後述。

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