シリコンスポンジとは…
広義ではシリコンを原料として架橋剤や発泡剤などの添加剤を混練し、直圧や押出などの成型方法を用い、加熱による発泡剤の熱分解によりガスを発生させることにより、シリコンを多孔性の構造にしたもの。
狭義では独立気泡と連続気泡の2種類に分かれ、さらに発泡方法にも種類があります、これは後述。
ゴムスポンジ専業メーカー三清ゴム工業株式会社!の新製品や開発商品ニュースなど三清ゴムの奮闘を書いてます
加硫とは架橋反応の一種。
ゴム系の原材料(生ゴムなど)を加工する際に、弾性限界を大きくするために、硫黄などを加える行程のことである。
1839年、アメリカの発明家チャールズ・グッドイヤー(C.Goodyear)により発見され、1843年にイギリスの発明家トーマス・ハンコック(T.Hancock)により、反応の仕組みが解明された。
シリコンスポンジとは…
広義ではシリコンを原料として架橋剤や発泡剤などの添加剤を混練し、直圧や押出などの成型方法を用い、加熱による発泡剤の熱分解によりガスを発生させることにより、シリコンを多孔性の構造にしたもの。
狭義では独立気泡と連続気泡の2種類に分かれ、さらに発泡方法にも種類があります、これは後述。
この2次加硫、弊社ではおもにシリコーンゴム製品に施します。
その工程とは…1次加硫済みのシリコーンゴム製品を、熱風循環式恒温器(温度を一定に保つ機能を持つ装置)に入れ、160~220℃の温度で4~6時間の熱処理することを「2次加硫(ポストキュア)」と呼び、処理時間は製品の厚みや耐熱温度により決定します。
この2次加硫の目的ですが…大きくふたつあります。
①シリコンゴム成分内に残留してしまう低分子量シロキサンを高温で長時間加熱処理することにより、揮発させてゴム成分の中から除去すること。
②熱を加えることにより物性の安定させること。
これは熱履歴とも言ったりします。
フッ素への二次加硫というか仕上げについては後述。
シリコンが多いのでEPDMスポンジのシェアはそれほど多くはないですね。
穴の部分、結構複雑なんです、少し見えにくいですがアンダーカットなんですね、ザグリが入っています。
どアンダーでもスポンジなんで無理抜きできます。
大きなOリングを作るときによく使われます、あとOリング以外では長尺物も作ったりします、15mとか20mそれくらいまでかな。
なぜ押出できるのにわざわざ送り焼きするの?ってそれは公差が違うからですよ~、送り焼きをすることによって金型成型と同じ精度を出すことが出来るからなんですね。
しかも普通の金型?ではできない長尺品も出来てしまうんですよね、下記にある寸法であれば金型が要らないので実質製品代のみです。
ただソリッドゴムに限られるんですよね、これがポイントかもしれません。
スポンジで送り焼きできたならめちゃめちゃ売れると思うんだけどなー。
φ500とかのスポンジОリング欲しくないですか?
売れるところがあればの話ですが。
スポンジの送り焼きについては研究中ということで…
今の解決方法は長尺品の接着ですね。
弊社では、創業以来、長年にわたってずっと使っていただいている製品があります。
記録が残っているところでは昭和40年代にはこの製品は製造されていたようです、、なかなかの長寿です。
ひとつの製品でこれほど長く続けれられている製品もないのでは?思ってしまいます。
巷では「ネオ巻き」などと呼ばれておりたいへん愛されている製品でもあります。
【2018.12.18 追記】
→長年愛されてきた製品ですが…
材料供給などの問題があり、今後の生産が難しくなります。
ということで新規の見積や生産は現在お断りしております。