耐スチームのシリコン材料を使用したシリコンスポンジ(発泡シリコン)の金型成型品ができました。さらなる高付加価値化を目指して他グレード品(難燃UL規格等)も随時テストを行っています。
現在のテスト配合ではCまたはE硬度で35°程度ですが、もう少し柔らかい、つまり低硬度品へのテストも検討していて少し配合を変更して性能を確認しなければといったところです。
汎用グレードとは違って配合がシビアなのと成型条件もシビアになってます。
イメージとしては配合(材料や薬品の割合、つまり質量換算)が難しというか管理が難しんですね、普通の料理だとちょっと醤油が多くても塩が多くても、入れ忘れても後で入れればいいやってなりますが、、今回はならないんですよね。お菓子を作るときのレシピに似ているかな?と思ったりします、お菓子は各材料の重量もちゃんと決められてるし温度や材料を入れる順番なんかもちゃんと手順化されていますよね、これに近いと思います。
今回のテストで使用したミラブル型シリコーンゴムは2社3種類です。
信越化学工業製、耐スチーム性グレード、KE-7511-U
モメンティブ製、耐スチーム性グレード、XE20-853U、XE20-A0784
同じ耐スチーム性グレードといえどもメーカーごとの考えや配合があるので風合いや性能も少しずつ違ってきます。あとは成型しやすいとか条件出しやすいとかいろいろありますね。
耐スチーム性グレードは汎用グレードと何が違うのか?
これだけど、、メーカーのウェブサイトでも説明してあるところはなかったです。
おそらく熱水やスチーム等でシロキサン結合が加水分解を起こすんだと思います、そこでスチームに強いシリカ充填剤(フュームドシリカ)等を添加して加水分解を防いでいる(反応を遅らせている)と推測しています、より純度の高いシリカ充填剤を使用することで不純物が少なくなり、その結果性能が良くなるといった感じでしょうか。
混錬時に不純物が混ざらないように気を付けるのはもちろんのこと、材料の保管にも気をつけなければと思います。
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