パーオキサイド加硫の利点

最近PO(peroxide)加硫(パーオキサイド加硫・無硫黄加硫)の要求が多いですね。

恐らく、硫黄加硫をした場合、硫黄成分が表面に抽出される場合があり
相手物への影響が少なからずあるからでしょう。
具体的には金属に対しての腐食などが考えられています、とくに貴金属への影響などは大きいようですね。

どうなるかというと加硫成分として使用する硫黄が金属類と反応し、腐食し、電気系統に悪さをすることがわかっています、例えば電気の接点がうまく働かなくなり通電しないとか、したりしなかったりとまずいことになることが硫黄加硫ではなく、無硫黄加硫がもてはやされる理由です。

PEROXIDE VULCANIZATION
PEROXIDE VULCANIZATION

そんな理由から無硫黄加硫の要望が多いみたいですね。

硫黄加硫とパーオキサイド加硫の大きな違いを調べますと結合状態に大きな違いがあるようです。

硫黄加硫は、分子間に入り込んで分子同士を繋ぐ働きをします。
パーオキサイド加硫は分子を分解して分子同士を直接繋ぎます
そのため、物性にも違いが出るわけですね。

PEROXIDE VULCANIZATION
PEROXIDE VULCANIZATION

硫黄加硫の方が耐熱性、強度が劣り、伸びが良くなる傾向にあります。
パーオキサイドの利点としては、
1. 耐熱老化性、耐圧縮永久ひずみ性が優れる。
2. 汚染性が少ない。
3. 電気絶縁性が高い。
4. 加硫ゴムの安全衛生性が高い。
5. スコーチの危険性が少ない。
などがあります。

  • 無硫黄加硫をする材質で最も多いのはEPDMですね、相性がよく低硫黄や無硫黄をうたっている製品もよくあります。
  • 次にあるのはBR系です。
    BRやSBRなどが無硫黄加硫に適しています。
  • レアなところでHNBRがあります。
    あまり聞きなれないですがあります。

ジクミルペルオキシド→「ジクミルパーオキサイド(DCP=DICUMYL PEROXIDE)」がよく使われているようです、これは有機過酸化物に該当するものでゴム系だけでなく樹脂系にも使われています。

 

 

追記!!!!

無硫黄加硫という言葉の響きに違和感。

なぜかというと硫黄使うことを加硫というのにも関わらず硫黄使わないものまでをも加硫なんて言うからおかしくなってしまうんですね、そこで普通は架橋と言い換えていますというか架橋反応のひとつが加硫なのであながち間違ってはいないんだけど現場で加硫加硫って言われるとすごく違和感があるんですね。心の中で架橋架橋と言い聞かせています。

そんな加硫いや架橋戦争はまだまだ続きそうです、最近の教科書!?では架橋と書かれているとか。。。それはそれでちょっと違うような気もしますが世の中の流れはそういうことです。

それに伴いカテゴリーも「加硫」から「加硫・架橋」としています。

 

EPDMに関しては前回少し記事にしております。良かったらこちらもどうぞ。

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